このブログは、3月までN高等学校に潜んでいた株式会社Armorisの社員が書いています。
あるもりすぶろぐの内容は個人の意見です。
VirtualBox で Kali Linux 環境を作る際の注意点
今回は VirtualBox を使用して Kali Linux の環境を作る際の手順と、ちょっとした注意点を紹介します。
Kali Linux は Virtual Box 用の .ova ファイルも用意されていますが、今回は iso ファイルを使用する方法を紹介します。
公式で示されているインストール条件は以下のとおり
iso ファイルのダウンロード
まずは iso ファイルをダウンロードします。
公式ダウンロードページにアクセスすると以下の画像のように Image タイプを選択してダウンロードできます。
ここで用意する環境にあったものをダウンロードしてください。
今回は一番上の Kali Linux 64-Bit (installer) を使用しています。使用しているネットワーク回線にもよりますが、大体3分ほど(20MB/s)でダウンロードが完了しました。
インストールと注意する点
iso ファイルのダウンロードが完了したら Virtual Boxでの作業に移ります。
まずは Virtual Box で 新規 を選択して下の画像のように名前やOSの種類など各種設定をします。
各種設定ができたら次にメモリ容量の割り当てを決めます。
ここで注意して欲しいのが Kali Linux はメモリ容量 2GB 以上が推奨されているため、初期値の 1024MB ではなく 2048MB(2GB) に変更します。こうすることで各種ツールを動かした際でも最低限ストレスなく使用することができます。
メモリ容量の設定を終えディスクの設定が完了すると、最後にディスクの作成場所とディスク容量の設定が出てきます。
ここでの注意点としてディスク容量がデフォルトの 8GB のままでは、apt をセットアップしている際にエラーが発生するということです。
この問題を回避するため、インストールの前提条件にあるようにディスク容量は 20GB以上 に変更しておきます。
ディスク容量の変更が終わったら 作成 を押して仮想マシンを追加します。
仮想マシンが作成されたら、起動を押して先ほどダウンロードした iso ファイルを選択して Start を押します。
iso ファイルを選択して起動した後は一般的な Linux と同じように用意したい環境に合わせてインストールをしてください。
Kali Linuxは正しく使いましょう
最後に Kali Linux について紹介しているサイトの多くで書かれていますが、Kali Linux は標準で脆弱性検証用のツールが入っています。
これらのツールは悪用することで攻撃に使用できる場合がありますが、あくまでも検証用として提供されているものになります。
自分の手元で試すことでわかることや、理解できることもあります。ツールを正しく使ってぜひいろいろな検証をしてみてください。