このブログは、昨年3月まで黒魔術を研究していた?株式会社Armorisの社員が書いています。
あるもりすぶろぐの内容は個人の意見です。
実は簡単なxrdpの導入
今週のArmoris日記は「実は簡単にできるxrdp導入編」になります。
普段UbuntuをSSH接続で利用している場合でも、リモートからGUI環境で使いたくなる時があると思います。
今回はそんなときに便利なxrdpを導入し接続するところまで紹介します。
前置き
簡単にxrdpについて紹介します。
xrdpとはLinuxでMicrosoft Remote Desktop Protocolを使えるようにするものです。
Microsoft Remote Desktop Protocolが使えるということは一般的なRDPソフトから接続が可能というのも便利な点です。
xrdpでは以下の機能が提供されます。(公式サイトより)
- 双方向のクリップボード転送
- オーディオリダイレクト
- ローカルドライブをリモートマシンにマウント
xrdpインストール
今回の例でaptを使用してインストールするため以下のコマンドを実行するだけでインストールは完了です。
ubuntu@server:~$ sudo apt update ubuntu@server:~$ sudo apt -y install xrdp
xrdpのユーザー設定を行います。
まずはRDPで利用したいユーザーでログインし、ログイン後に以下のスクリプトを実行します。
この設定はユーザー別に行う必要があります。
ubuntu@server:~$ cat user_setting.sh cat <~/.xsessionrc export GNOME_SHELL_SESSION_MODE=ubuntu export XDG_CURRENT_DESKTOP=ubuntu:GNOME export XDG_DATA_DIRS=/usr/share/ubuntu:/usr/local/share:/usr/share:/var/lib/snapd/desktop export XDG_CONFIG_DIRS=/etc/xdg/xdg-ubuntu:/etc/xdg EOF ubuntu@server:~$ sh user_setting.sh
次にxrdpを実行するサーバーの設定を行います。
この設定も以下のスクリプトを実行することで完了します。これはサーバー上で一度実行すれば大丈夫です。
ubuntu@server:~$ cat system_setting.sh sudo sed -e 's/^new_cursors=true/new_cursors=false/g' -i /etc/xrdp/xrdp.ini cat << EOF | \ sudo tee /etc/polkit-1/localauthority/50-local.d/xrdp-color-manager.pkla [Netowrkmanager] Identity=unix-user:* Action=org.freedesktop.color-manager.create-device ResultAny=no ResultInactive=no ResultActive=yes EOF ubuntu@server:~$ sudo system_setting.sh
接続
今回はMicrosoft Remote Desktopを使用して接続します。
まずは上の+
マークからAdd PCを選択し、PC name:
の項目に接続したいサーバーのIPアドレスを入力してAdd
を押します。
追加されたアイコンをダブルクリックしてしばらく待つと以下のようにユーザー名とパスワードの入力が求められます。
ユーザー名とパスワードを入力し接続すると以下のようにxrdpのログイン画面が表示されます。
ここで先ほどuser_setting.shを実行したユーザー名とパスワードを入力します。
認証に成功すると以下のようにUbuntuのログイン画面が表示されます。
接続完了後は通常のUbuntuを使用するのと同じように使うことができます。
終わりに
今回は業務中にリモートからUbuntuのGUIを使用したいという場面があり、その際に調べたところxrdpが容易に導入して使用することができたのでArmoris日記で取り上げました。
やはりGUIの方が簡単にできる操作もあるため、ぜひArmoris日記を参考にして手軽にUbuntuでRDP環境を構築してください。
最後にArmorisからのお知らせ
Armorisでは3月・4月・5月のDOJO Shot開催予定を掲載しています。
今年からはいくつか新しいトレーニングも追加されているためぜひ一度確認してみてください。