Armoris日記 VirtualBox Snapshot編

このブログは、3月までN高等学校に潜んでいた株式会社Armorisの社員が書いています。

あるもりすぶろぐの内容は個人の意見です。

VirtualBox でスナップショットを使って楽しよう

前回のブログは弊社の竹田CXO(Chief Xatsuyo Officer等と呼称する)執筆によるEmotet関連情報をお届けしましたが、今回はいつもの「私」が記事を書いております。

今回は「スナップショット」という機能についてご紹介します。これをうまく活用すれば、検証作業や各種のテストなどで汎用的に使う環境を一瞬で構築することができます。

まず初めに VirtualBox のスナップショットについて簡単に解説します。
VirtualBox のスナップショットとは簡単に仮想マシンの現在の状態を保存しておき、いつでもその状態に戻すことができる機能です。

説明に使用している環境は VirtualBox 6.1.12 を使用しています。
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まずはスナップショットを作成してみる

まずは簡単にスナップショットを作成する方法を解説します。

今回は BlogUbuntu という仮想マシンを用意して説明していきます。

  1. 画像のように VirtualBox マネージャーからスナップショットを作成したい仮想マシンを選択します。
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  2. 仮想マシンを選択したら、画像内赤枠の部分をクリックします。クリックすると詳細  スナップ... ログ の3つが表示されます。
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  3. スナップ...を選択して以下のように名前を入力し、作成ボタンを押せばスナップショットの作成は完了です。
    スナップショットの作成が完了すると仮想マシンの名前の横や仮想マシンのウィンドウ部分などに今動いているスナップショットの名前が表示されます。
    スナップショットの作成は仮想マシンの起動中でも行うことができます。
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    スナップショットを作成中の様子 f:id:Armoris:20200909185607p:plain:w500
    スナップショットの作成が完了した状態 f:id:Armoris:20200909185616p:plain:w500

スナップショットを使って以前の状態に戻す

事前に/home/user/hoge.txtを作成した hoge というスナップショットを作成しておきます。 f:id:Armoris:20200910142209p:plain:w500f:id:Armoris:20200910142214p:plain

まずはhoge.txtがないBaseをの復元を試します。
スナップショットの作成は仮想マシンが起動した状態でも可能でしたが、スナップショットの復元は仮想マシンが停止している必要があります。

復元したいスナップショットを選択して復元を押すことで、画像のようなダイアログが表示され復元できます。
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Baseスナップショットから復元した仮想環境では先ほど作成したhoge.txtが無いことから、hoge.txtが作成される前の状態だとわかります。
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今試したように、仮想環境を新たに作らなくてもすぐに以前の状態に戻したりすることができます。
これは WordPress などの検証を行う場合や、アプリケーションの動作を確認したい場合にセットアップ手順を間違えてしまったり、特定の状態からやり直したい場合に非常に便利です。

最後に

今回は VirtualBox の機能であるスナップショットの紹介をしましたが、他の仮想化サービスでもほとんどの場合スナップショットの機能を使うことができます。
今回ご紹介したスナップショットの機能を使うと、何度も環境もゼロから構築することなく効率的にセッティングできます。
知っている方も多いと思いますが、もしご存じない方は是非お試しください。